制作工程


1.割り出し
切子模様を作る為、基本の線を付ける作業。
2.荒摺り
回転する円盤状のダイヤ盤で線の太さ、深さは力加減で割り出しにそってガラスを削る。
3.中摺り
細かいダイヤ盤で荒摺りした所を更に、けずり込んでいきます。
4.石掛け
砥石で作られた円盤を回転させ、中摺りの面を削ります。
5.磨き
円盤状の桐、コルク盤、ゴム盤など、水分を持たせた磨き砂を付けながら、石掛け面を磨き、最後に布製のバフ盤で仕上げます。


【江戸切子の素材について】
江戸切子の素材には、クリスタルガラス、ソーダーガラス、アンバークリスタルガラス、アンバーソーダーガラス等があります。
アンバーとは琥珀と言う意味です。
アンバークリスタル、アンバーソーダーとは琥珀色ガラスのものです。
クリスタルとソーダ-の違いは素材の材質の違いです。
クリスタルには鉛が24、25パーセント含んでいるため透明度が高く、重量感もあり、氷を入れたときの音も良いものです。
ソーダーとは、鉛を含まないガラスです。
そのほかに7、8パーセントの鉛を含むセミクリスタルと言う素材のものも江戸切子にはあるのですが、現在は材料を作っているところが殆んど無いため極少数の存在となっています。
江戸切子はほぼ材料をパイプで吹いて作り、それをカットして変身、華麗に仕上がります。